はじめに
以前のブログで韓国不動産の住宅組合について説明したことがあります。
簡単にもう一度説明すると・・・
地域住宅組合とは組合員を集めて組合を作り、みんなでお金を出し合って他の人の所有土地を買い取る→マンション建設という仕組みです。一般的なマンション建設と違う点は「最初から土地が確保された状況ではない、土地の買収から始まる」という点です。
普通に家を買うよりかなり安く買えるので
そこが魅力的なんだよね!ハイリターンではあるよ。
しかし、これは詐欺の標的になることもあるんです。
韓国不動産の中で地域住宅組合への加入はハイリスクと言われている理由の一つでもあります。マンション完成までに事業が挫折してしまうこともしばしば。成功率が極めて低いんです(成功率1~2%)
ここで最近話題になっている詐欺事件の紹介を1つしたいと思います。
詐欺事件の例
<ソウル地域住宅組合詐欺事件>
ソウルA地域住宅組合事件 業務代行社の代表Aさんが136人から約150億ウォン(日本円で約15億円)を集め搾取・横領罪で罪を問われている。2010年~2015年の5年間で土地買収率を水増しし、もうすぐマンションの分譲が始まるとうたい人々を騙して組合員を募った。その組合費から約90億ウォンを横領し遊興費などに使用し2021年現在裁判が進行中。
恐ろしい!
この土地確保率・買収率を水増しするという詐欺が多いそうです。
詐欺被害をうけてもお金は返ってこない
詐欺被害をうけたらお金は戻ってくるのか?というと戻ってこない可能性が圧倒的に高いんだそうです。最近あったソウルの地域住宅組合の詐欺事件では一生をかけて集めてきたお金を投資したにも関わらずそれが詐欺だったことが明らかになり、自殺したというニュースもありました。
おそらく地域住宅組合の詐欺事件で自殺した人は1人や2人ではないと思います。
また現在の韓国の法律ではこの地域住宅組合の詐欺に対して法律がうまく整っておらず法改正を求める声もあります。そこで地域住宅組合が組合員を募集する時の申請について審査を厳しく強化する方向に動き始めています。
まとめ
韓国に住んでいるとチラシで地域住宅組合員を募集するものがよく見られます。家のポストや電信柱にも貼られていたり・・・。一般分譲より20%安く買えるといわれているので魅力的に思え、一時期我が家も詳しく調べたことがあります。が、調べれば調べるほどやはり怖いです。
我が家がいいなと思っていたマンションも地域住宅組合で建設されるマンションですが、今年に入って一気に工事が進行しました。が、しかしつい先月地域住宅組合を取り仕切る会社が突然の倒産。工事はストップ。この先どうなるか分からないということになっています。
できるだけ避けて通りたいです。
そして少しでも被害者の方が減り、韓国の法律が整うといいなと思います。