韓国・釜山に住み始めて早5年。
2023年9月についに韓国の永住権を取得しました。
永住権を取得してからの感想を一言…
結婚ビザ(F-6)を取得するときよりも、倍以上に時間も労力もかかってたいへんでした。
このブログを韓国移住前、または韓国に住んで間もない永住権を検討している読者さんが見てくれているとしたら余計なお世話と思われるかもしれませんが
なるべく早く事前テスト&統合プログラムの受講は終わらせた方がいい! です。
韓国に住み始めて慣れ始めて仕事に育児、その他プライベートがだんだん充実していくと思います。
私の場合は住み始めた最初の頃の方が時間に余裕がありました。
なので、この事前テストをうけられる早い段階で申請をした方がいいと思います。
事前テストを受けて85点以上の点数であればそのまま最終の総合評価試験(面接があり)に進むことができますが、授業の内容が歴史や政治など知識が増えるものが多いため高得点が出なくても全然OK!
本記事は結婚移民(F-6)→永住権(F-6)の取得を準備されている方のためのものになります。
他のVISAの方はこの記事の通りでないため、ご注意ください。
韓国で永住権を取得するメリット
- 永住権の更新は10年に1度で結婚移民VISAより周期が長い
- 地方参政権をもらえる
- 韓国を出国して2年は再入国許可が必要ない
正直、あまり大きなメリットはないように思えます。
10年に1度の更新で良いのはとても助かります。
本来、結婚ビザの更新周期は1~3年(子供の有無などによって異なる)のですが永住権は10年と長いのです。
更新のたびに書類を準備するのは手間ですが、その手間が少し減りました。
地方参政権は永住権を取得して数年経つと釜山市長や住んでいる地域の議員の選挙の投票に行くことができます。
いつもキムさんだけ行っていたのですが、私も行くことができるようになります。
永住権申請中に日本帰国はどうなる?
永住権取得中に日本に帰国したい!
前に日本に帰国するときに何か申請をしなければ、その申請がチャラになる
みたいな話を聞いたことがあったため直接入国管理局の方に聞いたところ
特に申請は必要ありません。自由に日本に帰省してくれて大丈夫です。そんなに1年、2年という長期間ではないですよね?
との回答で結果としていつも通り日本帰省ができました。
私は永住権を申請している間に2回(2~3週間程度)も日本に一時帰国しました。
永住権取得までの流れ
事前テストをうける必要があります。申請はこちらから。
レベル分けテストです。
テスト会場は韓国国内の大都市が中心で申し込みも早いもの勝ちで埋まるのでこれを申し込むのも1回逃してしまい、2か月ほど待った記憶があります。
受験料は3万ウォン。
またレベル分けテストをうけずに2年以内に受けたTOPIKがある場合は、それを活用してクラスを振り分けてもらいましょう。
レベル分けテストは韓国語と韓国の一般常識(政治や歴史、法律など)が出題されるのですが、
私は一般常識がダメダメになってしまいました。
韓国語の方はTOPIK5~6級の実力があれば解けると思います。
1.社会統合プログラムの5段階基本課程修了→中間試験(段階によって必要)+総合評価合格
2.事前評価で85点以上→2年以内に総合評価(最終試験)をうけて合格
どちらかの条件が必要です。
クラスが決まったら受講開始。これが本当にしんどい!
授業がひゃ、100時間!?
もし最初の段階からだと!?
1日の授業時間はいろんなパターンがありました。
週5/2時間ずつ
週3/4時間ずつ
週末だけ/8時間ずつ
このような感じで、各段階にクラスがあり早い者勝ちで申請ができます。
授業の出席率は80%以上。
私が授業を受けた当時はオンラインで受講しました。
オンラインですが、韓国国内に滞在しながら授業を受講しなければなりません。
(出国記録で判明するため、授業を受けたとしても後にすべて不許可になるそうです)
日本に一時帰国したときに時間がありそうで、問い合わせたのですが、残念!
履修が終わると試験をうけ、60点以上で合格です。
犯罪経歴証明書とは過去に日本で犯罪経歴がないかを証明するものです。
他にアポスティーユという呼び方もしたりします。
私は釜山の日本領事館で申請をし、取得までに2か月程度かかりました。
犯罪経歴証明書は日本の各都道府県警または釜山では日本領事館で申請が行えます。
私は釜山の日本領事館で申請を行ったのですが、指紋の採取などに時間がかかるため事前に領事館に連絡をして予約をして行きました。
指紋をとるのに時間がかかるため30~1時間程度は滞在時間を予定していた方がいいと思います。
F-6ビザの有効期限があと2週間しかなかったため、更新を行いました。
窓口担当者によってはF-6ビザとF-5ビザの手続きを同時に行ってくれる人もいるようですが、これは運です。
訪問予約をするときに、체류기간연장”と체류자격변경の両方にチェックを入れて備考欄に一言同時申請したいことを書いておきましょう。
できない場合もあるので期待はしないように。
ハイコリアで訪問の予約をしました。
先の予定まで埋まっていて最短1か月後の予約となったのですが…
行ってびっくり!釜山の出入国管理局で永住権の場合は予約は不要と言われたのです。
1カ月待った意味…ロスタイム…
読者の皆さんが申請されるときには予約が必要になっている可能性もあるので、ご確認ください。
釜山の出入局管理局は入って左が通常の外国人登録証の申請ブース、永住権は右のブースでブースが分かれており、予約なしでそのブースに行けばよいとの案内でした。
2023.5上旬に永住権を釜山の出入国管理局で申請しました。
必要書類については下記の章で説明を行います。
2023.8中旬に永住権の許可通知がショートメールに届きました。
ここから5週間後にカードができると記載があったため、
2023.9中旬に受取を行うことができました。
長い道のりで1年半ほどは時間がかかったと思います。
参考までに私は
・2018年4月に結婚移民VISAで釜山生活がスタート
・2023年9月に永住権取得
・共働き夫婦
情報として参考になればと思います。
永住権(F-5)取得の準備書類
- 申請書
- 写真1枚(3.5cm✕4.5cm)6ヶ月以内に撮影したもの
- パスポート
- 外国人登録証 ※有効期限が6カ月以上必要
- 韓国人配偶者の婚姻関係証明書
- 家族関係証明書
- 住民登録謄本(子供と主人の分)
- 基本証明書
- 在職証明書
- 所得金額証明書
- 身元保証書 ここから書式をダウンロード
- 源泉徴収
- 犯罪経歴証明書
- 財産関係証明書(銀行残高証明)
- 居住地立証書類
- 外国人の職業および年間所得金額申告書
- 韓国移民永住適格試験の合格証/한국이민영주적격시험 합격증
- 手数料23万ウォン
これは私が提出した書類で、人によっては追加書類を出してください。
と言われるのでご注意ください。
申請書
申請書はこちらからダウンロードができます。
写真
申請書に貼るために写真が1枚(3.5cm✕4.5cm)必要です。
6カ月以内に撮影したものに限ります。
釜山でおすすめのスタジオは下記ブログで紹介しているので参考にしてみてください。
パスポート
パスポートが必要です。
パスポートは顔写真のページのコピーも一緒に準備しておきましょう。
当日、コピーが必要になった場合は釜山の出入国管理局の中で1枚100ウォン(現金払い)でコピーをしてもらうこともできます。
外国人登録証
有効期限が6カ月以上必要です。
外国人証明書と永住カードは色が異なります。
また、2023年にデザインが変更になり新デザインになりました。
韓国人配偶者に準備してもらう書類
下記の書類はすべて韓国人配偶者に準備してもらいましょう。
- 韓国人配偶者の婚姻関係証明書 혼인관계증명서
- 家族関係証明書 가족관계증명서
- 住民登録謄本(子供と主人の分) 주민등록등본
- 基本証明書 기본증명서
- 在職証明書 재직증명서
- 所得金額証明書 소득금액증명서
- 身元保証書
- 源泉徴収 원천징수
- 財産関係証明書(銀行残高証明)은행 잔액증명서
配偶者が事業者になると事業者登録書等が必要になると思います。
永住権の申請にあたり、基準を満たす財産がなければなりません。
所得が前年度の一人当たりの国民総所得以上または前年度の資産が中位水準以上
という規定があります。
資産は不動産なども合わせることができます。
2023年7月基準 どちらかに該当
前年度の1人あたりの国民総所得 4248万7000ウォン(約430万円)
前年度の資産中位水準 4億5600万円
※子供がいる(妊娠中、不妊治療中含む)場合はこの基準の80%以上を満たせばよし。
犯罪経歴証明書
先に述べた通り、犯罪経歴証明書が必要です。
韓国で取得するか、日本帰国時に申請するかは検討が必要です。
私はコロナで帰国ができず、選択肢がなく釜山領事館での申請になりました。
日本の管轄の警察署で取得する場合は、訪問の場合は数日・郵送は2週間が目安だそうで韓国で申請するよりも早く手に入れることができると思います。
居住地立証書類
我が家は賃貸なので不動産契約書のコピーを提出しました。
もしも持ち家ならば不動産登記簿を提出すれば良いと思います。
外国人の職業および年間所得金額申告書
所得があるなしに関わらず、この申告書を提出します。
書式はこちらから。
韓国移民永住適格試験の合格証
統合プログラムを履修し、試験の合格証が必要です。
ダウンロードはこちらから。
これにプラスして念のため、統合プログラムの履修修了書も提出しました。
手数料
永住権の申請には手数料23万ウォンが必要になります。
申請する日に、現地で収入印紙を購入するのに使用します。
訪問予約~当日の流れ
申請日当日の流れはこのような感じです。
2023年5月の申請時に訪問予約をハイコリアで行って訪問しましたが、釜山は永住権は予約不要だと言われました。
予約前にもう一度、電話で確認してみてください。
たぶん釜山は不要だと思うのですが、今後変わるかもしれないので…
釜山出入国管理局にはウリ銀行のATMがあり、そちらで3万ウォンを支払い、
収入印紙を購入する窓口で20万ウォンを支払いました。
窓口がいくつもありますが、入って右に2つある窓口のうち、手前(収入印紙購入場所のすぐ隣)で書類を提出します。
追加書類がある場合は、後日追って提出が必要です。
5月2日に提出して、ショートメールで8月中旬に許可通知が来ました。
5週間後に訪問するように連絡があったため、
その後9月中旬に永住カードを受け取りました。
受取時に訪問予約は不要です。
これで私も晴れて永住権保有者に!
申請時期のアドバイス
私は5月2日に申請をしたのですが、韓国では5月1日付で前年度の所得の書類が発行できるようになります。
そのため、最新の書類が発行できるのでそれも追加で提出するように言われました。
5月1日付近の申請は所得関係の書類がややこしくなるので、4月末~5月初旬の申請は気を付けてください。
まとめ
いかがだったでしょうか?
韓国でF-6結婚移民ビザからF-5永住権に変更するための流れを説明しました。
- 事前テストを受ける&社会統合プログラムを受けて試験に合格する
- 犯罪経歴証明書を取得する
- 釜山以外は出入国管理局の訪問予約/ハイコリア
- その他の書類を準備する
- 出入国管理局で申請
- 結果を待つ→許可通知後に出入国管理局で受取
思ったより長い道のりなのですが、最後の達成感は格別です!
考えるべきこと
- 事前テストではなくTOPIKをうけるか
- 犯罪証明書を日本と韓国どちらで取得するか
- 事前テストと社会統合プログラムの日程確認
これから、韓国で永住権を取得しようと思っている方の参考になれば嬉しいです。