はじめに
題名を見て「なにごとだ!?」と思われた方いらっしゃると思います。
驚かないでください。そんなに悲しい内容でも怖い内容でもありません。
今回この題名でこの記事を書くかは正直悩みました。
「韓国 精神科」とネットで探してもあまり情報もなく、いつか悩んでいる誰かの役にたてればと思いこの記事を作成することに決めました。
【特にこの記事を読んでほしい方】
・コロナ渦で日本に帰れなくて憂鬱で精神科受診を検討されている方
・いつかは私のような症状が出るかもしれない韓国生活中の方
精神科へ行くことになった経緯(症状など)
精神科と聞くと結構行くのに勇気が行ったり、病院の中でもハードルが高くありませんか?
私が韓国の精神科に通院したのは2020年春ごろのお話です。
2019年12月に第一子を出産し、2020年2月に韓国でもコロナが本格的に流行。
2020年2月から仕事も再開し、家事も今までと同じペースを取り戻し、あっという間に春が来ました。
そしてやってきた体の異常・・・。
手足の痺れ
え、手と足が痺れる。どうしよう。
<当時のその他情報>
・やや睡眠不足。寝つきが悪い。
・仕事への意欲もあり、友人などに会いたい気持ちもある。
・集中力も通常通り、注意力も通常通り。
・食欲も通常通り。
→心は元気だけど、体に元気がない状況
手足の痺れが気になりネットで調べたところ自律神経失調症の疑いがあるとのこと。
どこの科に行くべきかも調べたところ普通は精神科や心療内科を受診すると分かりました。
正直精神科は行ったことがないのでハードルが高く、少し行くのが怖かったのですが
手足の痺れが治るならとりあえず行ってみるか・・・という気持ちで行くことに決めました。
精神科を訪問した感想
韓国語で정신건강의학과의원と検索すると最寄りの病院が出てきます。
大病院の中に精神科があることもありますが、私は近所の個人経営の病院に行くことにしました。
●病院の雰囲気
まず着いて思ったのは私が想像していた精神科ではない!ということ。
失礼ながらも室内は色で例えるなら青で暗いところなのかと思っていましたが、ベージュ系統で普通のどこにでもある病院でした。診察に来ているひともそんなに具合が悪いのかな?と見た目では分かりません。受付の事務員さんや看護師さんも丁寧で落ち着いており、とてものんびりした空間でした。
●初診カウンセリング
私が行った病院では初診の時にカウンセリングで看護師さんにまず呼ばれ症状などを聞かれます。
看護師さんがメモをとってくれます。
そのあとにペーパーテストのようなアンケートと機械装置を使って診察に必要な体の数値を測ります。
●先生
私が行ったところの先生は男の先生で50代後半くらいの穏やかな先生でした。
話し方はおっとりしていますが、きちんと分かりやすく説明をしてくれました。
とてもいい先生でした。
●診療時間
診療時間は1人約15~30分程度。
すごく1人に時間をとってくれるのでありがたい代わりに人が多いときに行くと待ち時間がとても長いです。薬だけもらいに来る人もいるのでそういう人が多いときはすぐに診察室に呼ばれます。
●待ち時間
初診は本当に待ち時間が長く、1時間半以上は待ったと思います。
その間カウンセリングやペーパーテストのようなアンケートなどをするのでずっと座って待つわけではありませんが、携帯の充電はフルで行かれることをおすすめします。
診断結果
カウンセリングから先生の診察が終わり、ついに診断結果を言われるときが!
診断結果 過労
過労ですか!?
はい、過労ですね。
自律神経失調症だと思っていたので過労という結果は予想外でした。
その時に言われた言葉がこちら
韓国のお医者さんの言葉シェアします。
— えぎ @ 韓国で個人事業主 (@egichan12) May 31, 2020
「そもそも海外に住むということだけで実感はなくてもストレスを人間は受ける。そこに育児や仕事、勉強を頑張ってキャパオーバーになる人は多い。海外でみんなよく頑張ってるよ。休むって大事だからね。」
最初の1文を知れただけで本当によかった。
知らず知らずのうちに頑張りすぎていたようです。
薬も処方してくれましたが、お医者さんからは
まず仕事はしばらく休んで家事もできるだけ休むように
と言われました。
通院期間と治療費について
休むことが重要と言われ、しばらく仕事と家事を休んだ結果手足の痺れはなくなりました。
やはり診断の通り過労だったようです。
よかった!
通院期間は約3週間。
通院のペースは先生に指定された日にちに行けばいいというシステムでした。
全部で3回通院しました。
気になる治療費ですが1回約2万~3万ウォンでした。
ここの病院では薬もまとめて会計時にもらえたので薬込みでこの値段です。
3回の通院だったので合計9万ウォンくらいでした。
思ったよりも安いというのが私の感想です。
さいごに
精神科は本当に内科や皮膚科と変わらない普通の病院だといういうことが分かりました。
あたりまえじゃん!
あたりまえのことなのですが、行く前まではハードルが高い病院であるというイメージの人は少なからずいるのでは?と思っています。そういった方のためにこのブログを書きました。
お医者さんはお医者さんです。私のような患者のために最善を尽くしてくれます。
精神科に行ったら、世間の目が気になりますか?もっと症状が悪くなりますか?
それともお金が心配ですか?
行こうか行かないか悩むなら行ったほうがいいです。
大丈夫、最初は緊張しても怖くはありません。
ソウルには多文化メンタルヘルスクリニックという施設があり、多文化家族だけでなく留学生や労働者なども診察をうけることができるそうです。入院費などは自己負担だそうですが、統合失調症、うつ病などの相談・外来診療・薬も無料だそうです。
https://blog.naver.com/seoulglobalcenter/221693168261
ソウルグローバルセンターのこちらのブログにソウル市ウンピョン病院<多文化メンタルヘルスクリニック>についての内容が詳しくかかれているのでリンクを貼っておきます。
日本がいくら近いといえども、今住んでいるのは韓国であり、外国です。
私の先生のおっしゃる通り知らず知らずのうちにストレスをかかえているのかもしれません。
それに留学生は学校や友達の問題、労働者は職場や同僚の問題、結婚移民者は義家族の問題や海外での育児などいろいろありますよね。たとえ、韓国に住むことを覚悟してきても覚悟したことと現実が予想以上に違ってつらいだってありますよね。「無理をせず!」とはよく言いますが本当に無理をしないように。今回の記事が少しでも誰かのためになれば幸いです。最後まで読んでくださりありがとうございました。
健康が一番!
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